更年期障害の原因

更年期障害の原因

齢を取るとともに人は必ず体に変化が生まれますし、その変化は人によって差があると言えます。
齢を取らずにすぎすと言うことは絶対に不可能であり、それを受け入れながらいかに生活を安定させるかが健やかで平穏な生活を送ることが出来るかに繋がることになります。
しかし体の変化が起きると言うことは今までとは異なった状態になるということを示しており、更年期に差し掛かると症状が現れる更年期障害に関しても老年期に向けて体の状態を変化させている最中のため様々な症状が出てくることになるわけです。
女性の場合更年期に差し掛かると体のバランスを維持している女性ホルモンに変化が現れ始め、その変化が更年期障害という数多くの障害を生み出す元となっています。
女性にとって女性ホルモンのエストロゲンは切っても切り離せない関係であり、エストロゲンと女性の体の関係、そしてエストロゲンが体に与える影響を知ることが更年期障害と向き合うために必要となります。

女性の体とエストロゲン

女性の体とエストロゲンの関係

女性の場合女性らしい体を維持するために女性ホルモンが体内で分泌されており、性成熟期と呼ばれる時期に差し掛かるとその分泌量が最も増加することになります。
このエストロゲンは体内の卵巣で分泌されており、分泌が正常に行われていることにより肌の状態や健康面を支えている存在となっているわけです。
エストロゲンが分泌されることで体ではどのようなことが起きるのかと言えば、エストロゲンは女性ホルモンのため女性らしい体を作る作用や妊娠するために必要となる卵胞の成熟を促す効果、受精卵の着床を助けるため子宮内膜を厚くする効果が得られることになります。
女性の場合妊娠して子供を産むと言う重要な役割が与えられており、それを問題なく行うために卵胞ホルモンであるエストロゲンが活躍するわけです。
エストロゲンが分泌されなければ妊娠するための準備が出来ていないことになりますし、仮に受精出来た場合でも子宮内膜が未熟であれば上手く着床できないまま妊娠失敗ということも考えられます。
しかしエストロゲンが正常に分泌されていればそういった問題も生じないことになり、妊娠や出産もスムーズに行える体を維持し続けることが出来るわけです。
さらにエストロゲンには精子を子宮内に導きやすくするための頸管粘液を分泌させる効果もありますので、エストロゲンがあるからこそスムーズな受精~着床が行えることになります。
もしエストロゲンが無ければ精子が子宮内にたどり着ける確率が大幅に低下することになりますので、そういった意味でも重要な役割を担っているものだと言えるでしょう。
女性らしさを維持するためにエストロゲンは必要不可欠ですが、それ以外にも様々な役割を担っており、体の状態やバランスを保つための自律神経や脳の働きをコントロールすることもエストロゲンの役割ですし、体を支えている骨の形成や血管の収縮をコントロールしているのもエストロゲンによる働きだと言えます。
それによる体温調節も行っていますので、エストロゲンが分泌されることで女性は体を正常な状態に維持できていることになります。
逆に考えればエストロゲンの分泌が減少することでこれらの働きに何らかの支障が出ることになるわけで、それが更年期に起こる障害として表面化するのが更年期障害となります。

更年期障害が起こるしくみ

更年期障害が起こる仕組み

更年期障害が起こる仕組みとしては、女性の場合性成熟期である20~45歳の間は最もエストロゲンの分泌量が増加し女性らしい体つきを維持し肌なども美しく保つ効果を得られます。
これはその期間が最も女性として妊娠や出産を行うのに適している時期であり、女性らしさの最盛期となるためです。
そのため体内ではエストロゲンの分泌が活発に行われ、それにより美しさや見た目の体型なども異性にアピールできる状態になっていると言えます。
しかし性成熟期を過ぎた45歳以降になってくると体が妊娠や出産に適さない時期に差し掛かるため卵巣で生成されていたエストロゲンの分泌量にも変化が起こり始めます。
更年期に差し掛かることで妊娠に適さない年齢となるわけですので、体もそれに応じて徐々に閉経に向けての準備を始めることになるわけです。
それがエストロゲンの減少と言う形で現れ始めるわけですが、脳からは卵巣に対してエストロゲンを生成するように指令が下ることになります。
しかし卵巣では脳からの指令に反してエストロゲンの生成が減少しており、指令通りにエストロゲンが分泌されない為再度指令が脳より卵巣に送られることになります。
しかし卵巣では閉経に向けての準備でエストロゲンの分泌量が性成熟期よりも減っており、脳から何度指令が出てもそれを満たすことが出来るだけのエストロゲンを分泌出来ない状態となっています。
これが続くとどうなるのかと言えば、脳は卵巣ではなく指令を伝える役割の自律神経に対しきちんと卵巣に指令を伝えるようにと指示を出します。
しかし実際には自律神経には何の問題もなく卵巣内で変化が起きておるわけですので、脳からの指令を出された自律神経は混乱を生じてしまうことになります。
自治る神経は体のバランスを保つための役割を担っている機関ですので、そこが混乱をきたすことで体の他の器官にも誤った指示が出されてしまうことになるわけです。
この混乱が招くのが更年期に体のあちこちで異常が起こる更年期障害という障害であり、脳からの指令を上手く伝達できなくなったことにより様々な問題が生じることになるわけです。
ただこの障害に関しては卵巣でのエストロゲンの分泌がある程度安定してきて老年期の準備が整えば徐々に治まることになりますし、自律神経もいつまでも誤った伝達をし続けているわけでは無いので数年程度で症状が治まることになります。
しかし人によってはその期間が長く続くこともありますし、症状が非常に重く生活に大きな支障が出ることになるため、更年期障害が発症している期間はかなり辛い思いをすることになってしまいます。
この更年期障害の仕組みを知っておけば、自分の体で何が起きているのかを理解でき更年期障害と向き合いそれを緩和する対策も講じることが出来るでしょう。