あがり症の原因とその対処法

あがり症の原因と対処法

あがり症で悩んでいる場合や生活に支障が出るほどの悪影響がある場合、その原因を突き止めるとともに、症状の改善を考えた対処法も知っていく必要があります。
あがり症はそのまま放置していても改善するものではありませんし、症状が出る原因に関しても科学的に考えなければいけない原因と自分の行動や考え方が原因となっている場合があります。
どちらの場合も深刻な症状を引き起こす可能性がありますし、あがり症の症状が悪化していけばさらに生活が困難になることが予想されます。

あがり症の原因

あがり症の原因や悪循環

あがり症の原因となるのは主に脳内で分泌されるノルアドレナリンの量が増加することだと言われています。
ノルアドレナリンは身の危険を感じた場合などに瞬時に行動できるように体を緊張状態にさせる作用があり、本来は身を守るための防衛本能が働くことで分泌される物質となります。
そのためその防衛本能を抑え込むと言うのは非常に難しいですし、その量が多ければ多いほど緊張状態が強くなる傾向に有り、それがあがり症を引き起こす原因となります。
このノルアドレナリンが分泌される要因としては、過去の失敗などによるトラウマなどが関係していることもあり、過去に人前で大きな失敗を経験したことがある人は、無意識のうちにその失敗を考えてしまい不安によりノルアドレナリンが分泌され易くなります。
そのため過去の失敗などにとらわれている人ほどあがり症になりやすいといえるでしょう。
あがり症の場合緊張しないようにと考えすぎることで不安が募り、逆にノルアドレナリンの分泌が促進されてしまうこともありますので、緊張することに対して何かしらの恐怖を抱いている場合も通常よりも多くのノルアドレナリンが分泌され易くなるためあがり症の症状が出やすい状態になります。
このあがり症の原因となる神経伝達物質のノルアドレナリンと、過去の失敗などにとらわれてしまっている「とらわれ」という状態を克服すれば、あがり症の症状を発症することを軽減することが出来ます。

神経伝達物質を原因とする場合の克服方法

あがり症の神経伝達物質を原因とする場合の克服方法

神経伝達物質を原因とする場合には、その伝達物質を増やさないことがとても重要になってきます。
あがり症の原因となる神経伝達物質のノルアドレナリンに関しては、日々の生活環境が大きく関与することも分かっています。
脳内伝達物質には緊張をもたらすことになるノルアドレナリン以外にも、リラックス効果を生み出すことが出来るセロトニンという伝達物質も存在しています。
脳内でセロトニンの分泌が正常に行われていれば、緊張や焦り、イライラの原因となるノルアドレナリンの量を抑えることが出来ます。
ノルアドレナリンの分泌量が減ればそれだけ緊張を緩和することが出来る為、あがり症という症状が出にくい状態になるわけです。
あがり症の人の脳内では通常よりも遥かに多いノルアドレナリンが分泌されているため、それを如何にして少なくするかが克服のポイントとなるわけですが、それに大きく関与するのがストレスとなります。
ストレスと言うのは日々の生活の中で誰しもが少なからず受けているものですし、現代はストレス社会と呼ばれるほどストレスを受けやすい環境となっています。
このストレスは受ければ受けるほど、溜めれば溜めるほど交感神経に影響を及ぼし体の状態をおかしくしていきます。
ストレスを受けている場合にはノルアドレナリンが分泌され易くなりますし、ノルアドレナリンが増えればあがり症の症状が悪化することになります。
そのため受けたストレスはきちんと解消し溜めこまなくすることや、セロトニンが分泌され易い生活スタイルに切り替えることが必要となります。
生活が乱れている場合はその生活スタイル自体がストレスを生んでいることにもなり、日々のストレスだけでなく生活していること自体でノルアドレナリンを増やしセロトニンを減らしてしまうことになります。
そのため生活を規則正しく整えることや、体を動かすなどしてストレスを解消する、心にゆとりを持てる生活を心がけることや趣味など好きな事を見つけて楽しい、幸せといった感情を感じられるようにすることが重要となります。
それと食事にも気を配りしっかりと噛んで食事できるようにすることでもセロトニンを増やしノルアドレナリンを減らすことが出来ます。
こうして考えてみると生活スタイルを変えることで脳内伝達物質にも変化を与えることが出来ますので、まずは今現在の自分の生活を見直してみると良いでしょう。

「とらわれ」を原因とする場合の克服方法

「とらわれ」を原因とする場合の克服方法

あがり症の原因となる「とらわれ」が原因の場合には、それを如何にして取り除いていくかがあがり症克服に繋がります。
とらわれとは過去の失敗などにとらわれている場合や、自意識過剰により周りの目が気になり緊張が酷くなるといった周りへとらわれている状態のことを言います。
こういったとらわれの状態は心の持ちようにも問題があると言えますので、それを改善していくことが克服のためのポイントとなります。
過去の失敗にいつまでもとらわれておりそれを避けてしまっている場合には、失敗したことを恐れず再度それに挑戦し慣れていくことでとらわれを克服することが出来ます。
失敗から逃げていてばかりでは状況は一向に改善しませんし、失敗したと言う事実にとらわれ続けているうちはその恐怖や不安が取り除かれることはありません。
これでは不安が常に付きまとうことになるためあがり症の症状が改善できないですので、まずは失敗したことから逃げず向き合い慣れていくことが改善のためには必要となります。
周りの目が気になる、自分の視線が気になる、自分の発する言葉が気になるといった囚われの場合には、認知療法と呼ばれる方法を用いて克服することが出来ます。
これは自意識過剰になりすぎている考え方や物の捉え方を改善していく方法で、実際には自分の言葉に対し周りは何も思っていない、自分の視線を周りは気にしていないと言ったように、自分の不安を認知し、実際には緊張や不安を抱く必要がないということを理解していく方法となります。
そうすることで自分の考え方などが過剰であったことを理解し、不安や恐怖を取り除くことが出来るようになります。

あがり症を克服する薬インデラルの効果と副作用

あがり症の治療薬インデラル

あがり症を克服するためには薬を用いた治療も有効な手段となります。使用する薬の中でも「インデラル」という治療薬は即効性があり、あがり症の症状を緩和してくれる効果があります。
インデラルを使用した場合あがり症の症状の特徴である心拍数の上昇を抑えることが可能になり、正常な心拍数を維持できるため動悸による影響などを大幅に軽減することが出来ます。
動悸による手足の震えや心拍数が上昇することによる大量の汗や顔の赤み、動悸の影響による声の震えなども軽減できますので、その効果は絶大なものとなります。
ただしインデラルを使用する場合には少なからず副作用が起きることも確認されており、服用した場合にふらつきが起きたり、徐脈やまいといった体の変化もあります。
場合によっては発疹や蕁麻疹が体に現れる場合も有りますし、視力に影響を及ぼす視力異常や霧視といった副作用が起きることもあります。
そのため副作用があるということを理解して使用することと、もし副作用が酷い場合は使用を中止するということも理解して使用するようにしましょう。
それと心拍数を清浄に保てはしますが、精神的な問題によるあがり症には効果がないので、薬と他の克服法を併用することも必要となります。