避妊薬ピルとは

排卵や妊娠に必要な女性ホルモンと同じ働きをする成分が、避妊薬ピルには配合されています。

女性ホルモンを摂取すると余計に妊娠しやすくなるイメージがありますが、疑似的に妊娠時もしくは排卵後の状態にすることで、予想外の妊娠を回避できるのです。

また現在広く利用されている避妊方法はコンドームの装着ですが、それは男性側に協力してもらわなければできません。

避妊薬ピルの服用は、女性の意思によって避妊できる唯一の避妊方法なのです。

ただし避妊するための医薬品であり、普段のホルモンバランスを変化させる働きを持っているので、副作用を起こす可能性もあります。

避妊薬ピルについて理解を深め、安全に避妊をおこないましょう。

避妊薬ピルの歴史

いまの避妊薬ピルができるまで

20世紀の初めに女性ホルモンが発見されたことから、避妊薬であるピルの開発が実現しました。

1922年には、排卵を抑制する注射用のホルモン避妊薬の実験がおこなわれ、1951年にようやく女性ホルモンの一種であるプロゲステロンを作り出すことに成功したのです。

それから4年後の1955年には、世界初のピル開発がされました。

そして翌年には、プロゲステロンとエストロゲンの2つの成分でさらに高い効果を得られると突き止めたのです。

当時のピルは今で言う、中用量や高用量ピルに近い成分量だったので、効果が認められながらも、強い副作用がありました。

その後、副作用の改善が繰り返され、1973年に低用量ピルが誕生しました。

はじめの頃は中用量ピルが緊急避妊に利用されていて、アメリカなどでは1999年にアフターピルが認められるようになったのです。

その後日本では1999年に低用量ピルが、そして2011年にアフターピルが認可されました。

避妊薬ピルの購入方法

日本国内で避妊薬を購入したい場合は、医薬品なので処方箋が必要となります。

しかし保険適用外となって、高額な費用がかかることもあるのです。

ただし何か持病がある方や他の薬を服用している方、緊急を要している場合は併用しても問題がないか医師に確認する必要があるので、病院を受診してください。

避妊薬ピルを買うだけが目的の場合は、お得な価格で事前に購入できる通販がおすすめです。

病院で処方されている先発薬はもちろん、そのジェネリック医薬品でありながら日本では未認可の避妊薬ピルも取り扱いがあるので安心してご利用いただけます。

避妊薬ピルと他の避妊方法

他の避妊方法が気になる

服用するだけで体内から作用する避妊薬とは異なり、物理的に避妊をおこなう方法もあります。

一般的に広く用いられているコンドームの装着も、そのひとつです。

避妊薬以外にも他の避妊方法の特徴を知っておきましょう。

コンドーム

性行為時、男性器に装着することで膣内への精子の侵入を防ぐ
また、途中で破れたり外れたなどの理由で失敗することもある。

女性用コンドームもあるが、男性用のコンドームより認知度が低くて価格は高い。
男性用と同じく、破れたり途中で外れる可能性もある。

避妊リング【IUD、IUS】

IUD(子宮内避妊具)
→細い銅線によって、銅イオンの作用で精子の動きを抑制する。装着や除去には手術が必要。

IUS(子宮内避妊システム)
→IUDに黄体ホルモンの作用が加わり、さらに高い効果が得られるようになった。

不妊手術

女性なら卵子の、男性なら精子の通り道である卵管や精管をふさぎ、ほぼ妊娠できない状態にする。
一度不妊手術をしたら、また妊娠したくても難しくなる。

避妊薬ピル以外の方法は、パートナーである男性に協力してもらう必要があるか、医療機関で高額な費用がかかる上に身体的にも負担は大きいといえます。

しかし避妊薬ピルであれば、女性が自分自身でおこなえることと経済的・身体的な負担も軽く済み、必要なときに使いやすいでしょう。

避妊薬ピルの効果

避妊するために、予想外の妊娠に至るまでの本来の作用を阻害する必要があります。

それは、排卵など子宮内環境の変化であったり、卵子と精子が受精卵になってしまわない為に作用する働きです。

避妊薬ピルに含まれる女性ホルモンによって、体内のホルモン量をコントロールできることが大きく関係しています。

さまざまな効果について紹介します。

排卵抑制

排卵抑制の作用が起こる仕組み

避妊薬ピルには、排卵後に分泌されるプロゲステロンという女性ホルモンと同じ働きをする成分が配合されています。

その成分が吸収されることで、排卵が起きた後と同じ状況になるのです。

そして排卵する必要がないと判断した脳が、排卵を促すホルモンの分泌をしないので排卵抑制効果が働きます。

受精卵の着床阻害

通常は子宮内膜が十分に成熟するタイミングで、受精卵が形成されると着床しやすいのですが、避妊薬ピルの服用によって子宮内膜が厚くなるのを防ぎます。

十分な厚さが無いと、成熟がしないので受精卵ができてしまっても着床しにくい子宮内環境を作り出すのです。

排卵抑制がうまくいかなくても、受精卵の着床阻害効果が働くことで避妊は成功します。

膣内への精子の侵入をしづらくする

排卵後には子宮頸管の粘液が膣内に精子を迎え入れやすい状態になりますが、避妊薬ピルを服用した後は子宮頸管粘液の粘性が高まることで精子が侵入しづらくなるのです。

避妊薬はピルだけではありません。
避妊用フィルムも存在していて、ノノキシノール9(Nonoxynol-9)という成分が精子を殺す働きを持っています。

膣(子宮頚部)内でフィルムが溶け出せば、精子が子宮内に侵入することは難しくなるのです。

感染症予防には効果なし

妊娠を防ぐための避妊薬を、性行為後の万能薬だと勘違いをしている方もいます。

避妊だけでなく、性感染症の予防にも効果があるからとコンドームの装着をしない方もいますが、それは間違いです。

性感染症予防には効果がないので、避妊とともに性感染症の予防をしたい場合は性行為の度にコンドームはきちんと装着する必要があります。

避妊薬ピルの効果を最大限に得るには

飲むだけじゃない避妊薬

使用すると高い効果を得られる避妊薬ピルですが、ただ飲めばいいだけではありません。

正しい方法で飲むことが最も大切なのです。誤った飲み方をしてしまうと効果が半減するどころか、強い副作用を引き起こす原因になってしまいます。

また種類によって、作用や効果に個人差があるので自分の身体に合っているタイプの避妊薬ピルを選ぶことも必要です。

万が一副作用が起きた時のために、どんな症状があるのか知っておくと安全に利用できます。

避妊薬の副作用

避妊薬ピルでも避妊用フィルムであっても、避妊薬を利用するとき副作用が起こりやすいことを忘れてはいけません。

使いはじめに副作用が起こりやすいと言われていますが、その理由と副作用の症状、対処法を紹介します。

副作用が起こりやすい理由

一般的な医薬品を使用した時にもあるように、成分に身体が慣れていないせいで副作用が起こる場合があります。

それは避妊薬のなかでも、避妊用フィルムにあらわれやすく、かゆみや軽い炎症を引き起こす可能性があるのです。

そして避妊薬ピルは女性ホルモンを含んでいるので、服用後はホルモンバランスを変化させる働きがあります。

このとき、一時的にホルモンバランスが乱れて、PMS(月経前症候群)や妊娠初期のような症状が起こりやすくなるのです。

飲み始めに起きやすい副作用

避妊ピルの軽い副作用と対処法

特に飲みはじめに起きやすいのが、頭痛や吐き気・倦怠感・不正出血などの軽い副作用です。

これは成分量に身体が慣れたり、効果が切れることで副作用の症状も治まります。

服用後、少し様子をみて落ち着くようであればそのまま安静にすることがおすすめです。

そして基本的に市販の薬との併用は問題ないので、症状が辛いようであれば痛み止めや酔い止めなどの薬を飲みましょう。

避妊ピルの重い副作用と対処法

服用を繰り返すことで、重い症状の副作用が起こる危険性があります。

その症状とは、血栓症のほか乳がん・子宮頸がんの発生率アップなどがあるのです。

血栓症は発症する場所によっては、脳梗塞や心筋梗塞につながるので避妊ピルの服用をする際には、定期的に血液検査を受けることをおすすめします。

そして、避妊ピルに発がん作用はありません。

ただ乳がんを発症している方や過去に乳がんを発症したことがある方は、症状を悪化させてしまう可能性があるのです。

子宮頚がんはコンドームなしで性行為してしまった女性が、ウイルスに感染してしまうことで起こりやすくなります。

性感染症だけでなく、ピルの服用による女性特有のがん発症率をあげないためにも、コンドームの併用が役立つのです。

また規定内量でもピルの服用を続ける場合や、服用頻度が多い場合は定期的に病院で診察を受けて、今後服用を継続しても問題ないか医師の判断を仰いでください

初期の状態で異常に気付くことができれば、安全にピルを利用することができます。

万が一、重い副作用が起きた場合や何らかの強い異常を感じた場合は、早急に病院を受診するようにしましょう。

避妊薬の飲み方と使用方法

使用方法が違う避妊薬

飲むだけの避妊ピル以外にも、直接女性の膣内に挿入する避妊用フィルムという避妊薬も存在します。

避妊ピルはホルモンバランスに働きかけることで体調にも影響し、避妊用フィルムは膣内から働きかける避妊薬なので、正しい方法での使用が大切です。

また事前避妊事後避妊にも分類され、避妊薬は状況によって使い分けることができます。

事前避妊

性行為をおこなう前に使用(服用)することで、効果を発揮してくれる日常的な避妊方法です。

常用ピル

別名低用量ピルと呼ばれていて、服用から1週間程で避妊効果を得られる。

21錠と28錠タイプがあり、毎日欠かさずなるべく同じ時間帯に飲むことが大切。

ただし21錠タイプは1日1錠を服用後、7日間の飲まない期間を設けて2シート目に移る。

28錠タイプは1日1錠の服用を続けて、1シート終わればそのまま2シート目に移る。

避妊用フィルム

性行為前に膣内へ挿入すると、中で溶けだして精子を殺す効果を発揮する。

膣内を綺麗に洗浄してから、手の水を拭き取り乾いた状態にする。

避妊用フィルムが水に溶けやすい性質をしているので、完全に乾いた手でパウチからフィルムを取りだす。

膣内に挿入しやすい大きさに折りたたんで、指で子宮頚部まで押し込む。

事後避妊

性行為をおこなった後に服用することで、効果を発揮してくれる緊急的な避妊方法です。

緊急避妊ピルだけ

膣内に精子が侵入している可能性がある時間から、72時間が経過する前に服用する。

1錠を1回だけの服用で良いタイプの他に、1錠ずつを2回の服用が必要なタイプもある。

低用量ピルやコンドームでの避妊失敗後でも、唯一できる緊急避妊

避妊薬の種類

避妊薬にはピルと呼ばれる、飲むタイプと直接膣内に入れるフィルムタイプがあります。

それぞれ使用方法や避妊効果が得られるタイミングなど、全て異なるので特徴から自分自身が使いやすい種類を選びましょう。

低用量ピル

毎日服用してほぼ100%という高い避妊効果を得ることができる。

ただし効果が得られるのは飲み始めて1週間が経過してからなので、それまでは性行為を控えた方が良い。

2日以上飲み忘れると、効果が無くなるので飲み忘れをしないことが大切。

アフターピル

事後避妊、唯一の方法で性行為から72時間以内の服用が必要。

プラノバール錠とノルレボ錠の2つの種類があり、それぞれの飲み方も異なる。

服用後、3日~2週間程度で強制的に生理が起きたら避妊成功。

アフターピルはそのとき限りの避妊効果なので、避妊できたことが確認できるまでは性行為を控えた方が良い。

避妊用フィルム

避妊ピルの服用が面倒な方や錠剤が苦手な方、体質に合わないといった方におすすめ。

フィルムが膣内で溶け出して、精子の活動を抑制したり殺す効果を持っているが、効果が持続するのは服用から1~3時間程度

3時間以上が経過した場合は、再度フィルムを挿入する必要がある。

殺精子剤の成分が膣内で溶けて、子宮頚部を覆うことで、高い避妊効果を得られる。

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