ニキビの薬とは

軽度~重度のニキビに対して、症状の改善または予防効果が得られる治療薬は、内服薬や外用薬など数多く存在します。

なかでも抗生物質の成分が配合されている医薬品もあれば、配合されていないニキビ治療薬もあるのです。

ニキビ治療薬には、殺菌や消炎・鎮痛成分が含まれていることによって、痛みを伴うニキビを改善できます。

ただし作用が強すぎると、その分肌にも負担がかかってしまううえに、肌に必要な菌も殺菌させてしまう可能性があるのです。

ニキビ治療薬についてきちんと理解し、自分自身の症状に合う種類を選びましょう。

昔のニキビ治療

ニキビは、現代の女性だけが悩んでいるのではありません。

昔から女性の悩みの種であり、さまざまな治療法や治療薬が用いられてきたのです。

世界三大美女のひとり、クレオパトラもニキビで悩んでいたと言われていて、サワーミルクのお風呂に入ることで肌の再生を促進させていました。

この方法は現在のケミカルピーリングと呼ばれている、古い角質を取り除いて肌のターンオーバーを促す働きをします。

そしてサワーミルクの乳酸は、肌の角質を柔らかくしながら再生化するので、ニキビに対して高い効果があったと言われているのです。

他にもハーブを直接肌に塗ったり、硫黄とミネラルウォーターのお風呂なども用いられていました。

昔ニキビを治療していた方法

実は硫黄は炎症や痛みを緩和させる作用があり、1800年代の日本でもニキビ治療に使われていたのです。

そして現在でも、硫黄成分が配合された医薬品はニキビ治療薬として取り扱われています。

ニキビ治療薬の効果

従来のニキビ治療薬は肌の再生を促す程度の効果でしたが、現代の治療薬は赤みや炎症・痛みを抑える作用を持っているほかにも、原因菌になるアクネ菌やブドウ球菌を殺菌・除去する働きがあります。

毛穴のつまりなどによってニキビや吹き出物ができる上に、細菌が増殖すると症状が悪化してしまうのです。

しかし抗生物質が配合されていたり、同じような働きをする成分をもつニキビ治療薬の使用により悪化を防ぎ、ニキビを改善します。

なかには、角質をはがれやすくすることで肌のターンオーバーを促す作用を持つ医薬品もあるので、ニキビ予防にもつながります。

ニキビに対する有効成分の作用

ニキビ治療薬に用いられている有効成分として、イソトレチノインや過酸化ベンゾイル・アダパレン・リン酸クリンダマイシンなどがあります。

さらに、塩酸ミノサイクリンは抗生物質として性病の治療薬に含まれている成分です。

これらの有効成分がニキビに対してどのように作用してくれるのか紹介します。

イソトレチノイン

ビタミンAの一種で、抗生物質でも治らない程の難治性のニキビにも有効とされている。

現在あるニキビ治療薬の中で、もっとも強い作用を持つといわれているアキュテインの有効成分。

皮脂の分泌抑制やアクネ菌への抗菌作用、抗炎症作用に優れていて、重度のニキビに対して高い効果が期待できる。

過酸化ベンゾイル

ニキビを悪化させる原因になる、アクネ菌やブドウ球菌といった細菌類に対する抗菌作用があるので炎症や腫れを改善する。

また角化した(古くて硬くなった)皮膚を柔らかくした後に剥がれ落ちやすくすることで、肌のターンオーバーを促してくれる。

アダパレン

ニキビができやすくなる要因の一つである皮膚の角化の抑制とともに、ニキビの形成や進行を防ぐ作用を持っている。

赤ニキビに対しては直接的な治療作用はなく、ニキビの症状悪化を防ぐことによって赤ニキビを出来にくい肌に導く。

クリンダマイシン

リンコマイシン系の抗生物質で、ニキビの悪化に深く関わる細菌を殺菌・除去する作用がある。
細菌のタンパク質合成を阻害してくれることによって、高い抗菌力を発揮する。

細菌類の増殖を防ぐのは、腫れや赤みを改善することにもつながるので赤ニキビの治療に適している。

塩酸ミノサイクリン

細菌の増殖抑制や成長を阻害する作用を持っていて、さまざまな細菌に有効なテトラサイクリン系の抗生物質。

高い抗菌力があることから主に性感染症のクラミジアや慢性気管支炎などの治療に用いられるが、皮膚科ではニキビ治療としてニキビ菌の殺菌にも利用される。

このように、さまざまな有効成分がニキビの原因菌や悪化に作用してくれることで、症状改善や予防に役立ちます。

ニキビ治療薬の副作用

多くの女性が抱えるニキビや吹き出物に対して、症状改善や予防に働きかけるニキビ治療薬ですが、治療薬である以上は副作用が起こる可能性もあります。

それは体内の細菌に対して作用する抗生物質であったり抗生物質と同じような作用を持つ成分が配合されていることが関係しているのです。

また内服薬だけでなく、外用薬も副作用を引き起こす可能性があるので使用後に変化を感じる場合は、注意が必要といえます。

内服薬と外用薬で起こりやすい副作用について、知っておきましょう。

内服薬の場合

ニキビ菌に対して体内から効果を発揮してくれる内服薬は、吐き気や胃痛・下痢などの胃腸障害が起こりやすいといえます。

それは抗生物質もしくは抗生物質と同じような働きをする成分が、必要な細菌に対しても作用するので体内の細菌バランスが乱れることで、不調を起こしやすくなります。

作用が強ければ強いほどに副作用は起こりやすくなるので、規定内量を服用することはもちろんのこと、初めて飲む場合には半錠など用量を少なくするといった服用方法もおすすめです。

錠剤を半分にカットした飲み方

さらに頭痛やめまいを引き起こしたり、かゆみやヒリヒリ感などがあらわれる場合もあります。

服用後に起こり、しばらくして症状が落ち着くようであれば問題はありませんが、症状の悪化や長時間に及んで症状が続く場合には病院を受診するようにしましょう。

外用薬の場合

皮膚表面からニキビの炎症を抑えたり、ニキビを出来にくくするよう働きかける外用薬は、皮膚の乾燥やかぶれ、かゆみ、皮がむける、刺激感があるなどの皮膚症状が起こりやすいといえます。

副作用が起こっても比較的軽度で、一時的なものです。

そのまま継続をしても問題無い場合もありますが、症状が気になるようであれば一旦使用を中止し、皮膚症状が落ち着いた後に再度使用を開始することをおすすめします。

使用を止めても症状がしばらく続いたり、悪化する場合は医師に相談のうえニキビ治療をおこないましょう。

ニキビ治療薬の使い方

同じニキビ治療薬であっても、内服薬と外用薬では使用回数などが異なります。

そして、背中やお尻など自身の目では見えにくい部分のニキビに対しては、外用薬を塗布することは難しいので内服薬で治療すると手間もかかりません。

また、なかには日頃のスキンケアとして使用するだけでニキビ予防に役立つキットもあります。

内服薬の飲み方

有効成分や1錠あたりの成分量によって、それぞれの治療薬は1日の上限服用量(回数)が定められているのです。

服用の際には、飲み合わせなどで作用を強めたりしてしまうことが無いように、水またはぬるま湯で服用してください。

そして他の治療薬を服用中の方は、医師に相談のうえ服用することをおすすめします。

ニキビ治療薬の内服薬は、軽度~中度の症状に対するものであったり重度の症状に対するものであったりするので、自身の症状と治療薬の効果が合っているかどうかしっかり確認したうえで使用しましょう。

外用薬の使い方

ニキビ治療の塗り薬の使い方

メイクオフそして洗顔の後に患部を乾燥させてから、使用することが推奨されています。

そして就寝前の1回だけでなく、1日に2回の使用が必要な種類もあるので、事前に確認しておきましょう。

さらに塗布した後、数時間後もしくは翌朝に洗顔をして洗い流すことも推奨されています。

患部以外の範囲まで広く塗布したり必要以上に長時間塗布したままにすると、乾燥や肌荒れを招きかねないので注意してください。

またクリームやジェルタイプのニキビ治療薬を使用するとき、「ニキビに塗り込まず患部にたっぷりのせるだけ」という方もいますが、肌に浸透する成分量は一定なので効果は同じです。

しっかり患部にニキビ治療薬を塗り込むことで、高い効果を発揮します。

★タイミングやその後のケア

ニキビ治療薬を使用するタイミングは、洗顔後スキンケアである化粧水を使用する前がおすすめですが、乾燥肌の方は化粧水の後にニキビ治療薬、そして乳液の順で使用しても問題ありません。

ニキビ治療薬の前に化粧水を使用する場合は、しっとりとした使用感の化粧水は避け、さらっと仕上がる化粧水を利用してください。

しっとりしていると、保湿効果とともにバリア機能もアップするので薬の成分が吸収されにくくなってしまう恐れがあります。

薬を塗布した後は、ニキビをゆるく覆うように絆創膏を貼るようにすると、就寝中に枕や布団に薬が付着することを防げるのでおすすめです。

ニキビ予防のスキンケア商品もある

内服薬や外用薬だけでなく、洗顔やクリームなどがセットになったニキビ予防セットもあります。

洗顔フォーム・フェイスマスク・クリームの順で使用し、その後に普段通りのスキンケアをおこなうのです。

ニキビ治療薬使用後に、普段のスキンケアからニキビ予防ができます。

ニキビ治療薬の種類

ニキビ治療薬のいろいろな種類

ニキビ治療薬には、内服薬や外用薬、予防セットなどさまざまな種類が存在します。

代表的なニキビ治療薬を知った上で、自分の症状に合う治療薬を選びましょう。

トレティヴァ

世界で最も強いニキビ治療薬・予防薬と呼ばれています。

ニキビ治療の先進国であるアメリカなどでは広く認知されている治療薬だが、日本では未認可で保険が適用されないので高額な費用がかかる場合もあるのです。

抗生物質と同じ殺菌作用があり、従来では治らなかった重度のニキビに対しても有効性のある治療薬とされています。

内服薬なので、顔以外の背中やお尻にできてしまうニキビに対しても高い治療効果が期待できるのです。

クリンダマイシン

リンコマイシン系の抗生物質の一種で、ニキビ治療薬の内服タイプです。

なかなか治りにくい重度のニキビにも強い殺菌効果をもっていて、頭皮や腕・背中など塗り薬では治療しにくい箇所にも効果的といえます。

日本では「ダラシン」という医薬品名で販売されていて、細菌のタンパク質合成を抑制することで細菌の成長や増殖を防ぐ働きをしてくれるのです。

クリンダマイシンゲル

皮膚科で処方される「ダラシンTゲル」のジェネリック医薬品です。

抗生物質が配合されているので、ニキビの悪化につながるアクネ菌やブドウ球菌の増殖を抑える働きをします。

殺菌作用が高いことから、ニキビの炎症や腫れの改善とともに赤みを抑えるので、ニキビ跡の予防にも作用してくれるのです。

透明なジェルタイプだから、クリープタイプが苦手な方でも使いやすいでしょう。

アダフェリンジェル

日本でもニキビ治療の外用薬「ディフェリンゲル」として広く用いられてて、ニキビや吹き出物だけでなく、ニキビ跡や美白といったさまざまな効果が期待できる医薬品です。

新しく出来てしまうニキビの形成や増殖をおさえる働きがあるので、軽度の治療に効果的といえます。

海外医薬品が多い中、日本で処方されていて安全性が高いことから、安心して使用できる治療薬のひとつです。

ベンザックジェル5%

ニキビの原因となる細菌の殺菌・除去に対する効果を発揮するので、ニキビの減少に役立ちます。

そして日本で処方されている「ベピオゲル」と同じ成分で、軽度から中度のニキビ治療薬としての使用がおススメです。

ディフェリンゲルが合わなかった方にベピオゲルを処方する場合が多いことから、アダフェリンジェルが合わなかった場合、ベンザックジェル5%での治療効果が期待できます。

クラリナ・ニキビ予防3点セット

繰り返すニキビをどうにかしたい方にオススメです。
洗顔フォームとフェイスマスク・クリームの3点セットによって、お肌の油分をコントロールしてニキビを出来にくくします。

ニキビの原因となる、毛穴への油分のつまりや悪化につながるアクネ菌の増殖を防いでくれるため、ニキビ予防の効果が得られるのです。

天然成分配合の洗顔フォーム・フェイスマスク・クリームであることから、副作用を引き起こす心配もありません。

ミノマイシン

クラミジアやマイコプラズマなどの細菌感染に対して、高い効果を発揮する抗生物質です。

特に性感染症の治療に用いられることは多いが、皮膚科ではニキビ治療にも用いられているのです。

細菌が増殖することに必要なタンパク質の合成を、ミノマイシンが阻害するのでニキビの悪化を防げてくれます。

症状悪化に細菌(アクネ菌やブドウ球菌)が関係しているので、ミノマイシンを服用することによって、細菌は増殖できないまま減っていき、最終的になくなるのです。

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