ヘルペスの治療薬とは

ヘルペスウイルスの増殖を抑制する働きを持つ抗ウイルス剤が、ヘルペスの治療薬です。

発症してから早い段階で服用を始めることが必要になり、症状が悪化してしまえば効果を発揮できなくなる場合もあります。

ヘルペスウイルスに対して、発症してすぐに抗ウイルス剤の服用を始めた場合には、症状悪化を食い止めることができるのです。

その働きによって、治療期間を短縮することにつながります。違和感や痛みを伴うヘルペスの治りを早めることができる、抗ウイルス剤について知っておきましょう。

また現在では、患部に直接塗ることができる外用薬も販売されています。

ヘルペス、抗ウイルス剤の歴史

1920年代にイギリスの細菌学者がペニシリンを発見したことで、細菌による感染症治療は大きく変わりました。

それがきっかけとなって、多くの抗生物質の発見にもつながり細菌感染の拡大を抑えることができる環境へと変わっていったのです。

しかし細菌に効果のあるペニシリン(抗生物質)は、ウイルスには効果があらわれにくいことが判明し、ワクチンを利用するしかありませんでした。

1970年代にはいると、アメリカの生化学・薬理学者によってアシクロビルという成分が開発されました。

ヘルペス治療薬の歴史

この発見からヘルペスの症状悪化を食い止めることに成功し、さらには再発予防効果を持つバラシクトビルという有効成分も開発されたのです。

今でも抗ウイルス剤は、アシクロビルやバラシクロビルが有効成分のものが多く取り扱われています。

ヘルペス治療薬の効果

私たち人間の細胞の力を借りることで、ヘルペスウイルスはDNAを複製して増殖を続けます。

抗ウイルス剤に含まれる有効成分は、そんなウイルスの複製を阻害する働きを持っているのです。

有効率に関しては、1985年~1987年に行われた臨床実験で85%以上の確率で、症状改善に効果があったことも分かっています。

ただしヘルペスウイルスの増殖を抑える働きを持っているのが抗ウイルス剤であり、ウイルスを死滅させることはできません。

ヘルペス治療薬の働き

そのため再発してしまうたびに、抗ウイルス剤を服用してヘルペスの症状悪化を抑える必要があるのです。

ヘルペス治療薬にあたる抗ウイルス剤の有効成分は、ヘルペスウイルスが感染している細胞に取り込まれると効果を発揮します。

この特徴からも分かるように、健康な細胞には作用しないことが分かる安全な治療薬といえるのです。

ヘルペス発症から、なるべく早く抗ウイルス剤を服用もしくは外用薬を塗布することができれば、ウイルス増殖を抑制してくれます。

そして症状悪化を防ぎ、時間をかけずに治療できるのです。ヘルペスに気付いたら、なるべく早くヘルペス治療薬の服用または塗布を始めましょう。

ヘルペス、抗ウイルス剤の有効成分

ヘルペス治療薬の特徴

昔からヘルペスの抗ウイルス剤に用いられている有効成分、アシクロビルは吸収される際に肝臓で分解されてしまうので代謝後には作用が減少してしまうことが欠点としてありました。

しかしその後、広く用いられるようになったバラシクロビルは肝臓での分解を利用して、体内でアシクロビルに変換されるという特徴を持っています。

この仕組みのおかげで、アシクロビルより効果的になったバラシクロビルを有効成分に持つ抗ウイルス剤の服用量は比較的少なくなりました。

また従来の有効成分では、再発予防の効果はあまり期待できませんでした。
しかしバラシクロビルは、ヘルペスの再発予防効果も期待できます。

ただアシクロビルが用いられている外用薬は、皮膚吸収されるので内服薬のように作用が減少することはありません。

ヘルペス治療薬の副作用

ヘルペスウイルスに対する抗ウイルス剤の副作用の症状は、比較的軽いとされています。

しかし効果にも副作用にも個人差があるように、体質との相性も関係しているのです。軽度なものから重度の副作用まで紹介します。

軽度な副作用

吐き気や下痢(胃腸に関する症状)、発疹やかゆみ(皮膚に関する症状)、眠気や頭痛・めまいなど

重度な副作用

めったに起こりませんが、稀に重度の副作用があらわれる可能性もゼロではありません。
服用後の体調の変化には注意して、初期症状を見逃さないようにしましょう。

急性腎不全

排尿の量や回数の減少・濁り、血尿、むくみ、喉が渇く

重い精神神経症状

混乱・興奮状態、妄想、朦朧としている、痙攣、意識が薄れる

アナフィラキシーショック

冷や汗、手足の冷え、顔面蒼白、しびれ、蕁麻疹、全身発赤、顔やのどが腫れる、息苦しさ、血圧低下、視覚異常から意識が遠くなる)

血液成分の異常

発熱、口内炎、血豆や青あざなどの皮下出血、鼻血や歯肉出血などの出血が増える

皮膚や粘膜障害

発疹や発赤、膿、皮がむけやすくなる、皮膚に熱感や痛み・かゆみ、唇や口内のただれ、目の充血、全身の倦怠感

間質性肺炎

カラ咳、息苦しさ、息切れしやすくなる

肝臓の異常

ダルさ、食欲減退、皮膚や白目に黄色味が増してくる、尿が茶褐色になる

膵炎

吐き気や嘔吐、上腹部から背中にかけての強い痛み

酷い副作用が起きても無理をして、服用を続けることは絶対しないでください。もし内服薬での副作用が心配であったり錠剤は苦手という方には、外用薬があります。

直接患部に塗布することができるクリームタイプのヘルペス治療薬は、内服薬に比べると副作用が出にくいことが特徴です。

しかし皮膚に直接塗布するので、ヒリヒリ感やほてり・かゆみなどの症状があらわれることもあるので注意しましょう。

ヘルペス治療薬の使い方

同じヘルペス治療薬であっても有効成分や内容量が異なれば、飲み方にも違いがあります。
また飲むタイプと塗るタイプにも分かれるので、それぞれの使い方を紹介します。

アシクロビルが有効成分の内服薬

ゾビラックス、アシビルDT

ヘルペスの場合は、1回200mgを1日に4~5回服用(5日~10日間)。再発した場合、1日400mgを上限に1日2回服用(3日間)。

帯状疱疹の場合は、1回800mgを1日に5回服用。

バラシクロビルが有効成分の内服薬

バルトレックス、バルシビル

ヘルペスの場合は、1回500mgを1日に1~2回服用。水ぼうそう(水痘)や帯状疱疹の場合は、1回500mg~1000mgを1日に2~3回服用。

アクシロビルが有効成分の外用薬

アシクロビルクリーム

最低でも3時間は間をあけて1日に数回、患部に塗布。7日間は継続して使用することがオススメ。

※塗布した後は手をしっかり洗うことが大切。

症状によっても服用量や日数は異なってくるので、自身の症状に合わせて調整しましょう。

ヘルペス治療薬の種類

ヘルペス治療薬の種類

さまざまな種類があるヘルペス治療薬(抗ウイルス剤)。それぞれの特徴を知って、自分自身に合う・そして使いやすい治療薬を利用しましょう。

ゾビラックス

ヘルペスの他にも、水ぼうそうや帯状疱疹の治療薬として一般的に用いられる薬。アクシロビルという商品名で病院処方される内服薬のひとつ

ヘルペスウイルスを死滅させるのではなく、増殖を抑える働きを持つので発症初期など早期に服用することで高い効果が得られる。

アシビルDT

ゾビラックスのジェネリック医薬品で、ゾビラックスより安価で購入することができる。
有効成分のアシクロビルは、水に溶けやすく分解されやすい性質を持っているので、規定内で多めに服用すれば効果は高まる。

日常的に起こりやすい疲れやストレス、睡眠不足によってヘルペスウイルスは増殖しやすいのでアシビルDTを服用することでヘルペスの再発予防にもつながる。

バルトレックス

ゾビラックスを改良して作られた第2世代の抗ウイルス剤。
バラシクロビルという有効成分を腸で吸収、肝臓で分解することでアシクロビルに変化させるので、ヘルペスウイルスに対してより効果的に働きかけてくれるようになった治療薬。

服用量も1日3回、とゾビラックスの5回より少なくなった上に、発症から5日以内の服用で症状悪化を抑制してくれる。

バルシビル

バルトレックスのジェネリック医薬品で、海外65ヵ国以上で認証されている信頼性の高い治療薬。

ヘルペスウイルスに対しての効果が特に高く、初期症状の段階で服用できればウイルスの増殖を抑制。そして再発予防にもつながる。

アシクロビルクリーム

体内から、ヘルペスウイルスに働きかけてくれる内服薬とは異なり、気になった患部に直接塗るだけで集中的に治療できる外用薬

錠剤の内服薬とは違って、クリームタイプの外用薬なので副作用も比較的少ない。錠剤で飲むタイプが苦手な方にオススメ

人から感染しやすく、感染させてしまいやすいヘルペス。そして、日常的なことから再発しやすいことも分かっています。

こうした感染を拡大してしまわないために、自分自身も気をつける必要があるのです。

万が一ヘルペスを発症・感染してしまった時の為に、出来る対処法として治療薬のことを知っておきましょう。

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