尖圭コンジローマ治療薬・梅毒治療薬とは

感染症のなかには、性行為だけでなくストレスなどによって菌の活動が活発化してしまい発症に至るケースもあります。

しかし尖圭コンジローマや梅毒は、性行為による皮膚や粘膜に直接触れてしまうことが原因で感染してしまうのです。

それぞれの治療薬は、尖圭コンジローマの病原体(ヒトパミローマウイルス)による異常細胞の増殖抑制と、梅毒の病原体(梅毒トレポネーマ)による細菌増殖を抑制してくれます。

尖圭コンジローマは悪性のがんに、梅毒は大動脈瘤やゴム腫など命に関わる病気を発症してしまう危険性がある性感染症なので異常を感じたら、早期治療をおこなう必要があります。

尖圭コンジローマ・梅毒のさまざまな治療方法

どちらも病原体を、体内から死滅させなければいけません。また治ったといっても、再発する可能性もあります。
治療をしっかりおこなった上で再感染しないように気をつけましょう。

外科的治療と薬物治療ができる尖圭コンジローマ

コンジローマの治療方法

性器周辺にポツポツとしたイボのようなものができる、症状で状態によって手術でイボを取り除くか薬物療法によって、異常な細胞を修復してくれるのです。

イボが大きくなってしまった場合は、外科的手術によって除去した後に薬物療法で細菌の増殖を抑制します。

早期発見してイボが小さい状態であれば、手術せずに薬物療法だけでウイルスの増殖抑制ができるのでイボを消滅させることも可能です。

梅毒治療薬の移り変わり

梅毒はもともと治療薬が無かったので、死者も多く出てしまうほどの性病でした。そんななか梅毒の特効薬が1775年に使われるようになりました。

しかし、それは塩化第2水銀と呼ばれるもので服用量を少しでも間違えると、水銀中毒に陥ってしまう危険性があったのです。

そして1927年には、マラリアの熱を利用した梅毒トレポネーマの殺菌をする強引な治療法が採用されていました。

その翌年、ようやく梅毒の特効薬となるペニシリンが発見されたのです。それから実用化されるまでに10年以上もの歳月がかかったと言われています。

梅毒の治療方法

当時の梅毒感染率が高かったこともあって、ペニシリンの実用化に伴って患者数は激減したのです。

あれから90年以上が経った今も、ペニシリンは抗生物質として梅毒の治療に用いられています。またペニシリン系のさまざまな治療薬も登場しているのです。

最近ではペニシリンが効かない梅毒も見つかっており、さらにはペニシリンアレルギーの場合もあるので、マクロライド系やテトラサイクリン系の抗生物質が用いられています。

尖圭コンジローマ治療薬・梅毒治療薬の効果

性感染症である、尖圭コンジローマと梅毒はキスやセックスなどから感染してしまいます。
つまり一度感染すると、知らず知らずに恋人など大事な人にも感染が拡大してしまう危険性があるのです。

感染を拡げないためにも、症状が酷くなってしまわないためにも早急な治療をおこなう必要があります。

尖圭コンジローマ治療薬の効果

病原体であるヒトパミローマウイルスに感染してできてしまったイボに対して、有効成分のイミキモドが異常な細胞の増殖を抑制することで、患部を傷つけずに治療できます。

同時に免疫機能を高める効果があり、再発予防にもなるのです。

イミキモドという成分は、免疫機能を活性化させる作用を持つことから「免疫調整剤」とも言われています。
それはαインターフェロンというサイトカインの一種を放出させるよう、免疫細胞に働きかけるからです。

コンジローマに対する有効成分の働き

サイトカインは抗ウイルス作用を持ちながら、免疫細胞同士を活性化して、免疫力を高めます。

このように皮膚の免疫系を正常に戻す作用をすることによって、皮膚表面の異常も修復しながら再発しづらい状況を作り出すのです。

尖圭コンジローマ治療薬は原因ウイルスを死滅させることは、できません。そのため、イボを治療してもウイルスが残っている可能性があります。

身体への負担が大きい外科手術に比べると時間はかかりますが、免疫力を高めて再発率を抑えられる方法が薬物治療なのです。

治療後、最低でも3ヵ月は経過観察をおこないましょう。その間に再発しなければ、尖圭コンジローマは完治している証拠です。

梅毒治療薬の効果

梅毒治療薬は原因菌の梅毒トレポネーマに対して、抗生物質が用いられます。現在はペニシリン系やマクロライド系・テトラサイクリン系などがあるのです。

昔から梅毒の治療薬として用いられているペニシリン系は、細菌の細胞壁を壊すことで死滅させる作用を持っています。
このことから他の感染症にも使用されることが多い抗生物質です。

しかしペニシリンによってアレルギー症状を引き起こしたり、耐性菌である可能性があるときにマクロライド系やテトラサイクリン系が用いられることもあります。

いずれも殺菌作用があるわけではなく、細菌の増殖を抑制する静菌作用がある抗生物質です。

●梅毒感染期間による症状の変化●
感染期 期間 症状
第1期 感染後3週間 ・しこり
陰部や口腔内等
・リンパ節の腫れ
足の付け根
※痛みは無し
第2期 感染後3~数ヵ月 ・ピンク色のあざ
手や足など
・赤い発疹
身体全体
※再発もある
潜伏梅毒 感染後数ヵ月~4年 症状は無く
感染した状態
第3期
(晩期梅毒)
感染後3年以降 ・ゴム腫
皮膚や筋肉、骨等
・障害
心臓や血管、脳等
※死に至ることも

梅毒は症状が無くても、完治していない場合もあります。
そのため梅毒治療薬の服用を途中でやめたり、服用が終わったからという理由で完治したと自己判断をすることはやめましょう。

梅毒の完治は、体内から梅毒トレポネーマがしっかり除去されていることが分かって初めて分かることです。
病院できちんと検査を受けて、確認する必要があります。

尖圭コンジローマも梅毒も感染から時間が経過すればするほど、症状は悪化してしまうので治療期間にも時間がかかってしまいます。
そのため少しでも早い発見と治療が必要なのです。

尖圭コンジローマ治療薬・梅毒治療薬の副作用

尖圭コンジローマも梅毒も治療薬を使用するにあたって、病原体増殖の抑制をしてくれる作用であったり免疫機能を高める作用が体内で起こります。

それによって従来の体内環境とは、異なる状態になるので副作用が起こる場合があります。

尖圭コンジローマ治療薬の副作用

異常細胞の増殖抑制と免疫機能向上に作用してくれる、尖圭コンジローマ治療薬はクリームタイプの外用薬です。

副作用として、かゆみや表皮がめくれてきたりすることがありますが、イボや角化皮膚の治癒する過程で起こりうる症状です。

そのほかにも赤みや皮膚のただれ、強い痛み、発熱、排尿障害など重い副作用があらわれる場合には塗布したクリームを洗い流しましょう。

梅毒治療薬の副作用

病原体の増殖抑制に作用する抗生物質である、梅毒の治療薬は内服薬です。

特に多い副作用は、胃もたれやむかつき・吐き気・腹痛・下痢などの胃腸障害ですが他にもかゆみや湿疹・倦怠感・発熱・動悸・めまいなどの症状が引き起こされる場合もあります。

服用後に副作用があらわれても、重い症状では無かったり時間の経過とともに落ち着いてくるようであれば問題ありません。

稀に体質や健康状態によって、ショック状態やアレルギー症状を引き起こす危険性もあるので注意が必要です。

尖圭コンジローマや梅毒の治療薬を使用した後に、体調や患部の状態が徐々に悪化してきたり、副作用の症状が重いと感じたらすぐに病院を受診しましょう。

重い副作用を回避するためにも、どちらの治療薬も正しい使い方をすることが大切です。

尖圭コンジローマ治療薬・梅毒治療薬の使い方

コンジローマと梅毒のいろいろな治療薬

性感染症である尖圭コンジローマと梅毒なので、早く治したいと考えて治療薬の使用を自己判断で回数や量を決めてしまう方がいます。

しかし間違った使い方をしてしまうと、治療がうまくいかずに症状を悪化させてしまう危険性もあるのです。
ここでは尖圭コンジローマと梅毒治療薬の正しい使い方を紹介します。

尖圭コンジローマ治療薬の使い方

できてしまった性器周辺のイボに対して、1日1回の塗布を週に3回おこないます。

その際、クリームは薄く塗り、白っぽさが無くなるまでしっかり塗り込みます。ただし強く擦るように塗布することはやめましょう。

塗布後そのままの状態を保って、約6~10時間経過したら患部をしっかり洗い流しましょう。長時間塗布したままの状態にすると、重い皮膚障害がおこりやすくなるのです。

就寝前に塗布して、起床後に洗い流す行為を1日おきにおこなうことがオススメで、使用期間は最長でも16週間を目安にしましょう。

梅毒治療薬の使い方

◇ペニシリン(錠剤タイプ)の服用方法◇
感染期間 服用方法
感染後3週間~3ヵ月 500mgを1日3回
(期間は2~4週間)
感染後3ヵ月~3年 上と同じ
(期間は4~8週間)

梅毒は症状によって、治療薬の量や服用期間が変わります。一般的には感染後3週間~3ヵ月は第1期といわれていて、ペニシリンの場合は500mgを1日3回服用します。
これを2~4週間は継続しておこなうのです。

第2期となる感染後3ヵ月~3年はペニシリンの1日あたりの服用量は同じですが、期間が4~8週間になります。

◇テトラサイクリン系の服用方法◇
感染期間 服用方法
感染後3週間~3ヵ月 100mgを1日2回
(期間は2~4週間)
感染後3ヵ月~3年 上と同じ
(期間は4~8週間)

このときペニシリンアレルギーを持っている場合は、ミノサイクリンなどテトラサイクリン系の治療薬100mgを1日2回服用します。
この服用を続ける期間は、ペニシリン系の治療薬と同じです。

なかには薬の種類によって用法・用量が異なる場合もあるので、自身が飲む薬の種類そして服用方法をしっかり確認しましょう。

尖圭コンジローマ治療薬・梅毒治療薬の種類

同じ性感染症に対する治療薬であっても、有効成分や内容量が異なることで使用方法も違う場合があります。
それぞれの特徴について紹介します。

アルダラクリーム

薬品名はベルセナクリームといって、イミキモドが有効成分の外用薬です。尖圭コンジローマや日光角化症の治療に使用されます。

ベルセナクリームは日本で初めて、尖圭コンジローマの治療薬として認可された薬剤であることから高い効果と安全性をもつ治療薬です。

できたイボだけを取り除く外科的手術では再発率が25%もあるといわれています。

しかしアルダラクリームは異常な細胞の増殖抑制をすると同時に免疫機能を高めてくれるので、再発しにくい状態にしてくれるのです。

ミノマイシンジェネリック

テトラサイクリン系であるミノサイクリンが主成分の抗生物質です。
症状や体重にあわせて服用することで、梅毒や淋病・クラミジア・アメーバ赤痢・マイコプラズマ・リケッチケアなどの感染症に効果があります。

ほかにも細菌感染ではないマラリア原虫やニキビ治療に、効果が期待できます。実際に皮膚科でニキビ治療薬として処方されているのです。

ペニシリンのように殺菌作用があるのではなく、細菌の増殖を抑制する静菌作用があります。

化膿止めにも使用できる、この作用によって健康な細胞を傷つける危険性が減るので、高い安全性があるといえます。

ビクシリン・ジェネリック(アンピシリン)

ペニシリン系のアンピシリンが主成分の抗生物質です。梅毒や淋病・中耳炎・副鼻腔炎などに効果があります。

細菌の細胞壁を壊して、死滅させる作用を持っているのでインフルエンザ菌・大腸菌・サルモネラ・赤痢菌などにも効果が期待できます。

ペニシリンをベースに作られた半合成のペニシリンなので用法や1日の用量が多少異なります。

アモキシシリン

サワシリンとも呼ばれていて、ペニシリン系の抗生物質のなかで特に普及率が高い治療薬です。

梅毒や淋病・大腸菌・インフルエンザ・レンサ球菌、さらには子宮内感染・急性気管支炎・皮膚炎などの治療にも使用できます。

高い効果を持っているので、短い期間で治したい方やペニシリンでは効果を得られなかった方にオススメです。

尖圭コンジローマ・梅毒の治療薬、それぞれの特徴を知った上で正しく使用しましょう。

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